研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.37
 

報告書年度:

2008
 

研究種別:

競争型受託研究
 

テーマ名:

Mg合金の実用的な表面処理技術の開発および評価(第1報)
 

副 題:


 

担当者:

内藤 隆之(下越技術委支援センター)
磯部 錦平(研究開発センター   )
三浦 一真(   〃       )
山田 昭博(   〃       )
小林 泰則(中越技術支援センター )
 

抄 録:

 マグネシウム合金(AZ31B)の表面処理において,@フッ酸/アルカリ処理またはAアルカリ+有機酸処理は前処理方法として耐孔食性の向上に有効であった。それぞれの前処理を実施した化成処理品(水蒸気を利用)は連続86.4ksの塩水噴霧試験において腐食痕がわずかに確認される程度であり,耐食性の向上が確認できた。
 

緒 言:

 マグネシウム合金(以下,Mg合金という)は実用金属中最も軽量であり,比強度,電磁波シールド性などの長所を利用した機能性材料として有望視されている。しかし,実用金属中では活性が高く,最も腐食しやすい材料である。そのため耐食性を付与する表面処理方法はJIS H8651をはじめ,最近の特許出願動向においても環境負荷低減を目的とした有害物フリーの処理方法が種々提案されている1)が,未だ開発途上にある。
 大気中におけるMg合金の腐食形態は,粒界や介在物などを起点とする局部腐食2,3)と考えられる。そのため現状では外装品などへの表面処理方法として塗装が不可避と考えられ,Mg合金に対して無塗装で耐食性のある表面処理方法は実用上あまりないと思われる。
 一方,Mg合金は活性が高いため(1)式に示すように水と容易に反応して強アルカリ性を示すとともに,その表面は不溶性の水酸化マグネシウム(以下,Mg(OH)2と略)で被覆される特徴がある。
Mg+2H2O→Mg2++2OH-+H2↑ (1)
 そこで本研究では,Mg合金中に散在する介在物などのうち表出しているものの除去方法と水蒸気を利用した有害物フリーな化成処理方法(以下,水熱処理という)について検討した。
 

資 料:

Mg合金の実用的な表面処理技術の開発および評価.pdf(約576.34 Kバイト)