研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.39
 

報告書年度:

2010
 

研究種別:

実用研究
 

テーマ名:

マイクロウェーブ試料分解装置による試料分解方法の確立
 

副 題:


 

担当者:

(下越技術支援センター)内藤 隆之
 

抄 録:

マイクロウェーブ試料分解装置(BERGHOF社製,以下MWと略)は,プラズマ発光分析や原子吸光分析等の前処理装置として試料を分解(溶解)することに利用されている。図1(a)に当支援センターで導入したMWの外観を示す。
当支援センターでは,これまでプラズマ発光分析(以下,ICPと略)の前処理(試料の分解)は開放系であるビーカーを用いて塩酸や硝酸等の酸を単独または適宜組み合わせて行ってきた。また,ビーカーの加熱方法にはホットプレートを利用してきた。
一方,MWは図1(b)に示す耐圧容器へ向けてマイクロ波を照射し,容器内の水溶液に吸収させて,水溶液を短時間で昇温・昇圧できることが特徴である。通常の試料分解には酸を使用し,試料毎に使い分けする。さらに,密閉系であるため操作中は外部からの不純物混入や容器内からの試料散逸を防止できる。この容器はマイクロ波の透過が良く,耐薬品性に優れたフッ素樹脂でできている。
また,容器内の急激な昇圧への安全対策は図2に示すように内蓋が破損して内圧を下げ,同時に排出されたガス(酸を含む)を容器に接続したチューブにより排気装置へ導くため万全である。
ICPの前処理例として樹脂製品を分解する方法は,ビーカーを用いた場合,硫酸に過酸化水素,硝酸または過塩素酸を適宜組み合わせて行っている。一方,密閉系であるMWは硝酸を沸点以上(120℃程度)で利用することにより樹脂を単独で分解できる可能性がある。これは,鉛のように硫酸で難溶性の塩(PbSO4)を生成する元素成分の分析にとって極めて有効である。
 そこで,県内企業へICPの利用(依頼試験および機器貸付等)拡大を図ることを目的に,工業製品として幅広く利用されている樹脂について,MWでいくつの樹脂が同時に処理(試料分解)できるのか検討したので報告する。
 

緒 言:


 

資 料:

14H21マイクロウェーブ試料分解装置.pdf(約182.95 Kバイト)