研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.27
 

報告書年度:

1998
 

研究種別:

戦略技術開発研究
 

テーマ名:

産業廃棄材料及び熱の有効利用に関する研究開発
 

副 題:

ポリ塩化ビニルを含む廃棄プラスチックの脱塩化水素
 

担当者:

桑原 猛(研究開発センター)
磯部 錦平(〃)
諸橋 春夫(〃)
 

抄 録:

 溶融プラスチック二十反転型のスクリューによる溶融押出方式(処理量約10s/hr)の脱塩素化実験プラントを製作し、種々の条件下における脱塩化水素処理について検討を行った。この装置では溶融プラスチックの一部は、溶融スクリューの先端部分(ホッパー投入口下)に戻され装置内を循環している。このときの溶融樹脂環流量は、排出樹脂量に対して約0.5から0.8であった。また装置内の平均樹脂滞留時間は約22〜26秒であった。原料樹脂中の塩化ビニル樹脂の含有率(5〜20wt%)は脱塩素化に大きな影響を与えず脱塩素化率はほぼ96%であった。塩化ビニル樹脂以外のマトリックス樹脂組成ではポリエチレン樹脂の単一組成の時よりも、ポリエチレンを混入したときの方が脱塩素化率が高かった。また最も遅いスクリュー回転数の60rpmに時に最も脱塩素化率が高かった。分解温度の影響は、加熱用熱媒体温度で330℃と340℃で調べた。その結果、10℃の温度差で残留塩素含有量で約0.2%の差があった。
 

緒 言:

脱塩素化装置では、溶融機で処理された樹脂の内、ある割合を溶融機先端部分に戻し循環させている。ホッパーから投入された原料樹脂は直接溶融樹脂中に混合されるため、樹脂は速やかに混合溶融し、塩化水素発生による腐食温度域を短時間で通過することが出来き、装置本体の腐食を抑制していると考えられる。
 しかしながら、管内を流れる溶融樹脂の流量を直接測定する方法がないため、排出される樹脂と溶融機先端部分に戻って循環する樹脂の割合が不明である。そこで今回その循環率の把握を目的として実験を行った。
 

資 料: