研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.39
 

報告書年度:

2010
 

研究種別:

競争型受託研究
 

テーマ名:

マグネシウム合金の実用的な表面処理技術の開発および評価(第3報)
 

副 題:


 

担当者:

(研究開発センター)小林 泰則、林 成実、三浦 一真、磯部 錦平
(下越技術支援センター)内藤 隆之
 

抄 録:

前報までに報告を行ってきた前処理法および化成処理法を市販材であるAZ31材および開発材であるAM50,AM60材に適用し,表面処理後に塗装を行った試験片について連続1000時間の塩水噴霧試験および30サイクルの複合サイクル試験により耐食性評価を行ったところ,良好な結果を得た。
また,サイズの大きなサンプルにも処理可能な大型化成処理装置を試作開発し,開発した処理法が電動カート用の底面パネル,シートフレーム等の大型実用部品へも問題なく適用できることを確認した。
 

緒 言:

マグネシウム合金(以下,Mg合金という)は実用金属中最も軽量であり,比強度,電磁波シールド性などの長所を利用した機能性材料として有望視されている。しかし,実用金属中では活性が高く,最も腐食しやすい材料である。
大気中におけるMg合金の腐食形態は,粒界や介在物などを起点とする局部腐食1) 2)と考えられる。そのため現状では外装品などへの表面処理方法として塗装が不可避と考えられ,外装用表面処理法として非塗装で実用化されている例はないものと思われる。
前報3)4)において,我々はAZ31およびAM50の表面処理に関してフッ酸/アルカリ処理およびアルカリ+有機酸処理が介在物を除去する前処理方法として有効であり,さらに前処理後に水熱処理を行うことが耐食性の向上に有効であることを報告した。本報では前報にて報告した手法をAM60材に対して適用し,これまで得た結果について総括する。
なお本研究は文部科学省の委託研究「都市エリア産官学連携促進事業(発展型)【長岡エリア】マグネシウム合金の次世代型製品開発」(管理法人:(財)にいがた産業創造機構)のサブテーマ「高耐食性を有する表面処理技術の開発」(千葉工業大学:高谷松文教授,長岡技術科学大学:松原浩准教授,新潟県工業技術総合研究所)内で行われたものの一部である。
 

資 料:

03H21Mg合金の表面処理技術.pdf(約966.74 Kバイト)