研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.32
 

報告書年度:

2003
 

研究種別:

実用研究
 

テーマ名:

県産スギ材製品の耐候性に関する研究
 

副 題:


 

担当者:

浦井 和彦(上越技術支援センター)
石井 啓貴(〃)
 

抄 録:

新潟県産スギ材の間伐材を用いた製品(側溝用木製蓋)の耐用年数を把握するために、スギ間伐材を防腐処理した試験体5種類と未処理の試験体を作製し、これを上越技術支援センター北側入り口側溝に設置して、屋外暴露による耐候性試験を実施した。また、サンシャインウェザーメーターを用いた促進耐候性試験を実施し、県産スギ材製品の経年劣化の状態を強度試験や分光測色計を用いた測定により確認した。
 

緒 言:

我が国に於ける国産木材の現状は、価格単価の安い輸入木材に市場を独占され、伐採期を迎えた木材が山に放置されるという厳しい状況に追い込まれている。なかでも、植林地の大半を占めるスギ林放置が深刻な問題になっている。
 スギ林放置の問題は、地球温暖化防止などの環境問題や国土保全の観点から、その対策が立てられ、林の間伐管理やそれに伴い発生する間伐材の利活用が唱えられている。
 この様な状況の中で、上越技術支援センター管内の企業が、新潟県産スギ間伐材を用いた側溝の蓋を開発し、販売を開始した。
 木製の側溝蓋は、従来製品であるコンクリート製品や鉄鋼製品に比べ、重量が軽い。
 この特徴が、側溝清掃の際、作業負担を軽減させ、一般家庭の側溝蓋として普及しはじめた。しかし、公共施設等への導入については、製品の耐用年数やコストがネックとなり、導入を控える公共団体が多い。
 一般的なスギの耐用年数は、辺材部で4〜5年、心材で6〜7年とされている1)が、間伐材についての耐用年数は明らかではない。また、スギ材を含む木材の耐用年数は、材の木取り法や使用場所の環境に左右されることから、本研究では、新潟県産スギ間伐材を用いた製品である側溝蓋の正確な耐用年数を把握することを目的に、かつ、地域環境に適合した防腐防虫処理方法について検討するために、製品の耐候性試験を実施した。
 県産スギの間伐材を防腐処理したもの、未処理のものを用い試験体を作成し、これを上越技術支援センター北側入口側溝に設置して、屋外暴露試験方法による耐候性試験を実施した。また、サンシャインウェザーメーターを用い、JIS A 1415の試験条件により500時間の促進耐候性試験を実施し、経年劣化の状況を強度試験や分光測色計による測定で確認したので、ここに報告する。
 

資 料:

実用4−県産スギ材.pdf(約119.86 Kバイト)