研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.27
 

報告書年度:

1998
 

研究種別:

実用技術研究
 

テーマ名:

天然繊維(綿、毛)の化学加工による高風合化に関する研究
 

副 題:

アクリル酸とキトサンによる綿の加工
 

担当者:

佐藤 清治(現在新潟県十日町テクノスクール)
内藤 隆之(素材応用技術支援センター)
渡辺 謙一(現在新潟県消防防災課)
 

抄 録:

 綿繊維へのキトサンの付与方法は、アクリル酸の綿への重合反応率が非常に低いために、綿をアクリル酸とキトサンの混合溶液に浸漬して処理をする“パッド&キュアー法”が適切であった。また付与されたキトサンに耐久性は、アクリル酸とキトサンの使用量がモル比においてほぼ1:1,及びキューアおんどが100℃以上の場合に、良好であった。
 

緒 言:

 セルロース系繊維の加工は、ビニルモノマーのグラフト重合にはじまり枚挙にいとまがないほど多くの報告がある。中でも、この10年来は抗菌性を示すことで話題になっているキチン・キトサンによる加工があり、例えばレーヨン繊維へ直接練り込む方法、ウレタン樹脂等よって架橋させる方法等で、これらは既に商品化されている。これらのキチン・キトサンを用いる加工は、何れも抗菌性等(一部保湿性)の機能性のみを追求したものである。
 キトサンの性質についてみてみると、キトサンはポリアミン化合物であるために、ポリアクリル酸等とポリイオンコンプレックス(高分子イオン錯体)を形成し、水に不要な化合物を形成する性質を有している。
 そこで当センターでは、キトサンのこの性質を利用して、綿繊維に抗菌性だけではなく、サマーセーター用の素材をねらったシャリ感のある風合を付与するための試験を実施したので報告する。
 

資 料: