研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.28
 

報告書年度:

1999
 

研究種別:

実用研究
 

テーマ名:

衣料用乾燥技術の高度化
 

副 題:


 

担当者:

上野 博(上越技術支援センター)
佐々木 伸男(上越技術支援センター)
 

抄 録:

昨今、業務用クリーニング機械業界の売り上げが落ち込む中で、石油系ドライクリーニングにおける危険性や環境問題が表面化している。そのため、従来のクリーニング技術の抜本的な改革が求められており、その一つとして水洗い洗浄技術が見直されている。
 その水洗い洗浄技術を利用した一連のクリーニング工程(ウエット洗浄システム)のうち、乾燥・仕上げ工程の処理時間が問題になっている。
 この問題の解決のため、新しい方式の乾燥技術(負圧低温乾燥)を解決するとともに、この乾燥技術を採用した新型の衣類乾燥機を開発したので報告する。
 

緒 言:

現在、国内の業務用クリーニング業界の洗浄方法は「フロン」「トリクロロエタン」の全廃により、その代替として石油系溶剤が主に使用されている。
 しかし、石油系溶剤の使用は、取扱中の爆発事故や廃棄時の環境問題が問題視されている。
 これら問題を解決するために、従来のクリーニング技術の抜本的な改革が求められている。その一つの手段として水洗い(ウエット)洗浄技術が見直されている。
 水洗い洗浄技術は、洗剤開発技術の進歩により洗濯までは、ほぼ実用化の段階にあるが、乾燥技術が従来方式からあまり進歩していない。
 従来方式は、衣類を円筒形のタンブラーに納め、熱風を吹きかけながらタンブラーを回転させる方式である。タンブラーにより、衣類を引き上げては落下させることを繰り返すことにより、衣類にまんべんなく熱風が当たり、乾燥を促進させる効果がある。
 しかし、この方式には限界がある。乾燥時間の短縮を図るために乾燥温度を上げる(約60℃以上)と、衣類に縮みが生じる。
 また、乾燥後に衣類にしわが生じ、仕上げ工程という後工程が必要になる。
 本研究は、従来の乾燥方式の問題点を解決するために、負圧低温乾燥の基礎研究を行った。また、この基礎研究を基に新型の衣類乾燥機を開発した。これらのことについて、概要を報告する。
 

資 料: