研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.33
 

報告書年度:

2004
 

研究種別:

実用研究
 

テーマ名:

N-コンポ実用化試験(第2報)
 

副 題:


 

担当者:

小海 茂美(素材応用技術支援センター)
大野 宏(〃)
吉田 正樹(〃)
白川 正登(〃)
本田 崇(〃)
関 幸徳(丸栄商事株式会社)
 

抄 録:

戦略技術開発研究にて開発された、複合素材に対応するための自動引き通し機N-コンポ(Niigata- Composite yarn Piercing)の織物産地でのフィールド試験を行い、様々な糸種への適応性と課題について把握するとともに、信頼性や耐久性等実用上の問題点を抽出した。その結果、引き通しにおける糸受渡し動作の確実性および安定性の向上が課題であり、今後解決する必要があることが確認された。また、昨年度に基本的な設計と試作を終えた2ビーム綾取り装置の動作の確実性と操作性の向上を図り、この2ビーム綾取り装置により整経した種糸を用いたN-コンポによる引き通し手順を確立し、N-コンポの利用範囲の拡大を図ることができた。
 

緒 言:

 県内の織物産地では、伸縮糸や強撚糸、複合素材の糸等、様々な糸を使った織物の製造を得意とし、輸入品や他県製品との差別化を図っている。一方で、製織のための経糸の準備工程である引き通し作業は、人手による非常に手間のかかる作業であるとともに、作業内容の複雑・高度化が進み、機械化対応が求められてきた。
そこで県では、複合素材等に対応できる自動引き通し機「N-コンポ(Niigata- Composite yarn Piercing)」の開発に取り組み1)、その実用機の製品化に至っている。しかし、実際の生産現場における引き通し実績が少ないことから、さまざまな糸種への適応に関するデータの蓄積、引き通しにおける課題とその対応策に関する技術の蓄積が求められていた。
さらに、県内の織物産地では、複雑な柄を作り出す織物や素材を複合した織物を製織するために複数ビームを使う織物、特に2ビーム織物の割合が多くを占めるようになってきているが、N-コンポ単独では2ビーム織物の引き通しに対応していないため、前報2)において、見本整経機の改良による2ビーム綾取り装置の製作への取り組み、引き通しのための種糸整経およびその引き通し技術の確立について提案・報告してきた。
そこで本研究では、開発されたN-コンポの様々な糸種への適応性を把握するとともに、実用上の問題点を抽出し、実用性能を向上させることを目的に、フィールド試験を行い問題点への対応方法について検討した。また、試作した2ビーム綾取り装置の実用化および同装置とN-コンポを用いた2ビーム織物の自動引き通し技術の確立を目的に、実用化試験を行った。

 

資 料:

実用8−Nコンポ(第2報).pdf(約156.78 Kバイト)