研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.38
 

報告書年度:

2009
 

研究種別:

競争型受託研究
 

テーマ名:

Mg合金の実用的な表面処理技術の開発および評価(第2報)
 

副 題:


 

担当者:

小林 泰則(研究開発センター)
内藤 隆之(下越技術支援センター)
林 成実(研究開発センター)
五十嵐 晃(研究開発センター)
三浦 一真(研究開発センター)
磯部 錦平(研究開発センター)
 

抄 録:

前報にて報告した手法をAM50材に対して適用するとともに,アルカリ浸漬処理法の開発,ゾル‐ゲル法によるシリカコーティング法の適用,カップ状の成形物への開発法の適用,開発法に塗装を施した試験品の1000時間塩水噴霧試験および表面処理・腐食の有無による材料強度の変化に関する検討を行った。その結果,塗装品について塩水噴霧試験1000時間を達成するとともに,開発した表面処理法の有効性を確認することができた。
 

緒 言:

マグネシウム合金(以下,Mg合金という)は実用金属中最も軽量であり,比強度,電磁波シールド性などの長所を利用した機能性材料として有望視されている。しかし,実用金属中では活性が高く,最も腐食しやすい材料である。そのため耐食性を付与する表面処理方法はJIS H8651をはじめ,最近の特許出願動向においても環境負荷低減を目的とした有害物フリーの処理方法が種々提案されているが,未だ開発途上にある。大気中におけるMg合金の腐食形態は,粒界や介在物などを起点とする局部腐食と考えられる。そのため現状では外装品などへの表面処理方法として塗装が不可避と考えられ,外装用表面処理法として非塗装で実用化されている例はないものと思われる。一方,強度部品への応用に際してもMg合金の腐食性の高さが問題として取り上げられる機会は多いが, Mg合金における腐食の発生が材料強度に与える影響について検討を行った研究はほとんどないのが実情である。前報において,我々はAZ31マグネシウム合金の表面処理に関してフッ酸/アルカリ処理およびアルカリ+有機酸処理が介在物を除去する前処理方法として有効であり,さらに前処理後に水熱処理を行うことで耐食性の向上に有効であることを報告した。本報では前報にて報告した手法をAM50材に対して適用した結果について報告するとともに,アルカリ浸漬処理,ゾル‐ゲル法によるシリカコーティング法の開発,カップ状の成形物への開発法の適用,開発法に塗装を施した試験品の1000時間塩水噴霧試験結果および表面処理・腐食の有無による材料強度の変化に関する研究結果について報告する。
 

資 料:

Mg合金の実用的な表面処理技術の開発および評価(第2報).pdf(約1,591.57 Kバイト)