研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.24
 

報告書年度:

1995
 

研究種別:

実用技術研究
 

テーマ名:

ニット製造における生産性と品質向上に関する研究
 

副 題:

ニット縮充への染色条件の影響に関する研究
 

担当者:

五十嵐 宏(化学・繊維研究室 繊維科)
家坂 邦直(〃)
佐藤 清治(〃)
高橋 靖(〃)
 

抄 録:

 風合いを重視する羊毛ニットの縮充製品の染色として適した方法を得るため、pHを変えた緩衝液によるモデル染色試験を行った。その結果を踏まえて、1:1型含金染料による低pH染色(pH3.3)、ミーリング染色による低温染色(85℃)を試みたところ、良好な圧縮特性が得られ、高風合いを求める染色性として適していることがわかった。
 

緒 言:

 ニット縮充製品は、仕上がり風合いが重要視される。風合いを左右する要因としては、縮充自体の善し悪しもあるが、縮充する以前の糸段階での染色条件によっても、縮充製品の風合いに大きく影響を与えると考えられる。何故なら、羊毛は一般的には、100℃の高温でかつ広範囲のpH域で染色されるからである。
 羊毛用染色の部族と染色pHを、図1に示した。羊毛を染める染色に、このように多くの染色部族があるのは、染色部族によって堅ろう度、色相、コスト、染着挙動等に違いがあるためで、要求に適した染色部族を選択することは染色業者の技術力の一つになっている。
 しかしながら、染色業者への要求の主だったものは、色見本との一致度合い、高堅ろう性であり、風合いのよい縮充製品にするためにダメージの少ない染色を行ってほしい、との要求は見受けられない。
 そこで、本研究では、染色pH、染色温度によって縮充製品の品質がどのように異なってくるかを試験することにより、よりよい縮充製品を作るために適した染色法を得ることを目的とした。
 

資 料: