研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.26
 

報告書年度:

1997
 

研究種別:

実用技術研究
 

テーマ名:

クロムめっきスラッジの有効利用に関する研究
 

副 題:


 

担当者:

毛利 敦雄(中越技術センター)
大平 剛(〃)
五十嵐 宏(〃)
 

抄 録:

 クロムめっき工場から排出される廃水処理スラッジの低減化と、クロムの再資源化を目標として実用研究を実施した。本年は廃水処理工程中のクロム系廃水を出発原料とするとともに、イオン交換処理を行って六価クロムの濃縮と不純物金属カチオンの除去を実施した。これにより、純度98.2%酸化クロムを得ることができた。
 

緒 言:

 クロムめっき企業A社では、廃水処理スラッジを月数十トン排出している。現在同社では、スラッジを産業廃棄物処理業者に委託して埋立処理を行っているが、今後埋め立て地の枯渇、処理費用の増大が想定されている。一方これを何らかの方法でリサイクルできれば、経済的に有利であり、社会的ニーズにも沿うものである。
 中越技術支援センターでは、廃水処理スラッジのリサイクルを目標として、平成6年度から2年間小規模研究を実施した。これは廃水処理スラッジを出発物質として、酸抽出、pH調整、焼成を経て酸化クロム(Cr2 O3)を作製したものである。しかし得られた酸化クロムの純度は最高でも90.9%と低く、Fe、Si等の不純物の除去と純度の向上が課題として残った。またこの方法では、スラッジを酸で処理してCrを抽出するため、抽出されるCrはスラッジ全体の10%以下となってしまい、スラッジの低減化にはあまり寄与しないという欠点も明かになった。
 本年度は、これらの課題を解決するために、次の方法で研究を進めた。@他工程廃水の混入を避けるため、出発物質をクロムめっき工程からの廃水(以下Cr廃水とする)とした。A廃水中の六価クロム(以下Cr(Y)とする)の濃縮と、不純物金属イオンの除去を目的としてイオン交換処理を行った。
 

資 料: