研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.39
 

報告書年度:

2010
 

研究種別:

創造的研究
 

テーマ名:

低炭素社会にふさわしい雪による新たな新潟ブランドの創造
 

副 題:


 

担当者:

(下越技術支援センター)永井 直人、阿部 淑人
 

抄 録:

本研究報告は平成21年度から22年度にかけて新潟県農業技術総合研究所食品研究センターが主体となって行う創造的研究制度の表題テーマにおいて,新潟県工業技術総合研究所下越技術支援センターが分光分析などの技術で参画した結果をまとめたものである。
古くから「雪室」を利用して食品や野菜を貯蔵しておくと「おいしくなる」「甘くなる」ということが経験的に言われているが,科学的に根拠が乏しいことが指摘されている。この「雪室」は地球温暖化問題に関連してCO2排出を削減する観点から優れた保存方法として見直されており,「おいしくなる」理由が科学的に明らかになれば「雪」のネガティブなイメージをポジティブに転換し,低炭素社会にふさわしい新たなニイガタブランド創出へと展開していきたいというのが本研究の発端である。他に高冷地農業技術センターが参画しており,新潟県立大学,雪だるま財団,JA津南町の支援・連携を仰いでいる。工業技術総合研究所は県内企業のトラブル分析や研究開発に寄与してきたが,近年,食品製造業からの依頼試験にも取り組んでおり,平成19,20年度には創造的研究制度によって「科学チップの開発」を行い,混合物組成を分光分析レベルで行うことが可能となり食品分析にも展開してきている1)2)。本研究は県内の他の研究機関であまり行われていないこの分光分析手法を「雪室」の効果検証に利用できるか検討するものである。分光分析の特徴は分析プローブを小さくすることが可能であることから,組成分布を知ることも可能である。したがって,従来行われてこなかった「雪室」保存によって糖などの分布変化を捉えることができれば,保存による物理的な拡散や外部環境に対応した酵素などによる能動的変化が起こることも検証できるのではないかと考えられる。
 なお,今年度は実際の「雪室」保存サンプルが年度終盤に持ち込まれ出すため,保存される予定のいくつかの食品素材に関する予備実験を行った結果(特にニンジン)のみを報告する。
 

緒 言:


 

資 料:

22H21低炭素社会にふさわしいニイガタブランド.pdf(約478.59 Kバイト)