研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.31
 

報告書年度:

2002
 

研究種別:

提案公募型技術開発研究
 

テーマ名:

高温酸化を利用した超硬合金チップのリサイクル
 

副 題:


 

担当者:

南口 誠(長岡技術科学大学)
安藤 秀明(〃)
 

抄 録:

超硬合金工具の廃材をリサイクルする方法として,高温酸化を利用した方法を提案する。市販のWC-Co系超硬合金チップを1300℃,大気中の高温酸化によりWO 3としてタングステンの回収を確認した。しかし表面に液相のCoWO 4が生成するため,WO 3の蒸気圧が著しく低下し,その回収速度はきわめて遅くなることがわかった。また,セラミックス製の容器との反応が著しいが,アルミナよりは安価なムライトの方が,反応がゆるやかであることがわかった。
 

緒 言:

切削や金型などに使われている超硬合金工具はWCを主成分とし,焼結助剤としてCoやNiを添加したものである。また,しばしばTiCといった炭化物を切削性能の向上のために加える。超硬合金のリサイクル率は,日本では約30%程度であり,十分とはいえない1) 。
これは,現在利用されているリサイクル方法である溶融亜鉛を用いた方法や化学的,電気化学的な方法2) には,使用後の超硬合金工具の選別・管理やリサイクルコストに少なからず問題があるためであるといえよう。
WC を高温で酸化させることで酸化タングステンが表面に生成し,蒸発することが知られている。したがって,酸化タングステンの蒸発を利用すれば,焼結助剤や添加炭化物が加わらない状態でWのみを回収できる。また,大気炉のみで処理できれば非常にシンプルでランニングコストの低減につながる。本研究では超硬合金を高温酸化する新しいリサイクル方法を確立することを目的としている。
 

資 料:

提案4−高温酸化.PDF(約308.70 Kバイト)