研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.34
 

報告書年度:

2005
 

研究種別:

実用研究
 

テーマ名:

焼入れ鋼の深リブ加工技術の研究
 

副 題:


 

担当者:

宮口 孝司(中越技術支援センター)
樋口 智 (    〃     )
須藤 貴裕(    〃     )
 

抄 録:

N-MACH加工を焼入れ鋼の深リブ加工に適用し、その切削特性を明らかにした。溝形状は、深さ43 o、溝底巾2.5 o、片側テーパー角0.75°で、工具には先端径がφ3.0 oおよびφ2.5 oの2種類のテーパーエンドミルを用いた。等高線加工では、工具に著しいびびりが生じて切れ刃が破損し、切削が困難であった。往復加工では、びびりの発生もなく、正常に加工することができたが、工具先端径φ2.5 oのエンドミルによる加工では溝巾が最大で0.5 o大きくなるという課題が残った。
 

緒 言:

小径エンドミルを用いた高硬度材の高回転高送りミーリング加工法(N-MACH 加工)は、金型を高能率・高精度に加工する有効な手段として、多くの研究が行なわれてきた。これまで、@主軸に用いている空気静圧軸受は、振動が小さく、高周波数領域での動的コンプライアンスが低いため、高回転領域での工具寿命が転がり軸受主軸より伸張すること、A特定の回転数で発生するびびりを回避し、低切込み高送りを行なうことで、L/D(工具の突き出し長さL と工具直径D の比)が10 に達する加工が可能であること、B40kHz を超える測定帯域を有する動的切削力測定装置と3 軸方向の動的切削力を直接測定することによって、高回転高送りミーリングの切削機構を明らかにし、工具剛性を最適化することによって工具寿命が伸張すること、等が明らかになった。さらに、軸受の磨耗が無く、特別な軸受潤滑の必要が無いため、軸受寿命が半永久的であることなど、既存の加工法に比べて有利な点が多く、熱間鍛造用金型等に実用化されている。
直彫り加工の適用範囲を広げる試みは、ダイキャスト金型等に展開されようとしているが、ダイキャスト金型の加工では、L/D が10 を超える溝加工が必要になるため、適用された例が少なく、切削機構も明らかになっていない。
そこで、本研究では、ダイキャスト金型にNMACH加工を適用するため、典型的なモデルとして、深さ43 o、溝底巾2.5 o、片側テーパー角0.75°のテーパー溝を、テーパーエンドミルによって加工し、切削特性を明らかにした。加工法には、等高線加工および往復加工の2 種類を用いて、それぞれの加工特性について検討した。
 

資 料:

焼入れ鋼の深リブ加工技術の研究.pdf(約534.85 Kバイト)