研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.38
 

報告書年度:

2009
 

研究種別:

実用研究
 

テーマ名:

レーザ測長器を用いた三次元座標測定システムの開発
 

副 題:


 

担当者:

菅野 明宏(下越技術支援センター)
 

抄 録:

製造現場において大型構造体の寸法を高精度に測定することが求められており、そのためのにレーザ測長器を利用した簡易的な三次元座標測定システムを試作した。試作したシステムでは約3m離れた場所の物体を測定した結果、誤差は数ミリメートルであった。
 

緒 言:

県内の製造業では,産業機械や鉄道車両そして造船の分野などにおいて数メートルから数十メートルといった大きな構造体の加工が行われている。その製造現場では,それら大型構造体の機械加工や溶接後の寸法を高精度に管理することで,後工程の組立時に生じる不具合や修正工数を低減させたいという要望がある。そしてそれを実現するためには,被測定物上の三次元座標を離れた位置から簡便かつ高精度に測定する技術が必要である。ここで既存の三次元測定器について考えると,一般的には測定テーブル上に載せることができる比較的小さな物体を対象としているものが多い。数メートル以上の広空間に対して三次元座標を測定できる装置では,アーム式のタッチプローブ型座標測定器や,レーザ測距機能を応用した三次元レーザスキャナなどがある。しかし前者は,測定範囲に限界があることに加えて測定者の手の届かないような離れた場所の座標測定は困難である。一方で後者は,非接触で広空間の三次元形状が測定できるが数千万円といった価格であり,コスト面から前述のような製造現場における加工精度確認への応用は難しい。そこで本研究では,製造現場で使用できる簡便かつ低コストな寸法測定技術の確立を目的として,レーザ測長器を利用した簡易的な三次元座標測定システムを試作した。本システムは数メートルから数十メートル程度離れた位置にある物体上の三次元座標をミリメートルの精度で測定することを目的として開発を進めている。本稿では,そのシステムの概要と測定実験の一例を紹介する。
 

資 料:

レーザ測長器を用いた三次元座標測定システムの開発.pdf(約341.94 Kバイト)