研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.36
 

報告書年度:

2007
 

研究種別:

共同研究
 

テーマ名:

ここちよい打音・打感のゴルフクラブに関する研究
 

副 題:


 

担当者:

中部 昇 (研究開発センター)
菅家 章 (   〃    )
山崎 栄一(   〃    )
今泉 祥子(下越技術支援センター)
船山 智成(株式会社遠藤製作所)
酒井 智幸(    〃    )
有吉 建 (    〃    )
高井 光太郎(   〃    )
 

抄 録:

 プレーヤーの生体情報,すなわちボールを打ったときに聴こえる打音と,身体に伝達する振動に着目し,これを基にして打音,打感のここちよさを定量化する手法について検討した。打音の時間−周波数応答から打音の快適性評価パラメータを提案し,官能検査結果と比較することによってその妥当性の検証を行った。また,ボール打撃時におけるシャフトの曲げひずみと手への伝達振動との関係を実験によって調べ,シャフトの曲げひずみを計測することで打感の推定が可能であることを明らかにした。スイングロボットを用いボール打撃時におけるシャフトの曲げ,ねじれひずみを計測し,クラブ間での比較によって,打感評価がどのような特性に起因するかを把握した。
 

緒 言:

 従来,ゴルフクラブの開発においては,飛距離の向上を目的とした高反発性の発揮が最重要項目とされており,これまでにもさまざまな材料,構造設計が行われている1),2)。しかしながら,平成20年のSLEルール施行に伴い,今後高反発クラブが規制されることから,反発性に基づく他社との差別化が困難となり,現在,これに替わる市場優位性を得るための新たな付加価値が求められている。打音,打感に関する快適性(ここちよさ)は反発性や方向性と並び重要視される特性であり,新たな付加価値となり得る機能といえる。しかしながら,これらはプレーヤーの感性に依存する部分であるため,これら感性情報と構造,材料などゴルフクラブの機械的特性との関連は明らかでなく,各メーカーとも定性的な訴求に留まっているようである。
 本研究では,プレーヤーの生体情報,すなわちボールを打ったときに聴こえる打音と,身体に伝達する振動に着目し,これらと感性情報,クラブの機械的特性との関係を把握することによって両者の関係を明らかにし,ここちよい打音,打感を有するゴルフクラブの材料および構造設計技術の構築を目的とする。本報ではボールインパクト時においてゴルフクラブが発する音響,振動特性を基にした,打音および打感を数値化する手法について報告する。
 

資 料:

ここちよい打音・打感のゴルフクラブに関する研究.pdf(約245.75 Kバイト)