研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.27
 

報告書年度:

1998
 

研究種別:

実用技術研究
 

テーマ名:

中小企業におけるマルチメディア導入技術開発
 

副 題:

機械部品加工業におけるデジタルデータの有効活用
 

担当者:

星野 公明(中越技術支援センター) 牧野 斉(〃)
 

抄 録:

 中小企業製造業において、マルチメディア技術を利用し、生産システムの効率化を図るために、簡易なネットワーク(SOHO)を構築し、その活用事例を開発した。
 三次元測定器で測定した型モデルのデータを中間ファイル(DXF形式)に出力し、電子メールにより金型製造業に送信。受け取った側では、そのデータをCADに取り込む、NCデータを作成し加工を行った。
 

緒 言:

 マルチメディア社会といわれて久しく、デジタル技術あるいは通信技術の進展に伴い、日常のあらゆる場面でインターネットが利用されている。電話やファクシミリあるいは放送といった従来のメディアの他に、現在ではインターネットが新しい通信メディアとなり、ネットワーク上では仮想社会を形成しつつある。
 しかしながら中小企業製造業においては、このような社会的状況を認識していても、(1)製造が忙しく取り組む余裕がない。(2)知識を有する人材がいない。(3)活用方法がよく分からない。等の理由により、取り組みが遅れているのが現場である。
 例えば、機械部品加工業における仕事の受発注の方法を、電子メールを利用し、CADで作成したデータをIGESやDXFといった形式の中間データを介して行えば、受注側の企業では、すぐにCADに取り組むことができるので、NCデータを効率的に作成することができる。しかしながら現場の受発注の方法は、CADで設計した図面を一旦紙に出力し、それを介して行っていることがほとんどある。受注側の企業では、この図面をもとにわざわざCADで作図する手間がかかり非効率的である。このことの理由は先程述べた他に、(4)設計と受発注の連帯がとれていない。(5)設計データは社外には出せない。等、発注側企業の事情によるものもある。
 本開発の目的は、インターネットや、デジタルデータ等の活用事例を示すことにより、中小製造業者に利用技術の啓蒙普及を図り、生産システムの効率化を図ることである。
 

資 料: