研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.42
 

報告書年度:

2013
 

研究種別:

その他
 

テーマ名:

質感の測定技術・表現技術の研究
 

副 題:


 

担当者:

下越技術支援センター  阿部 淑人
研究開発センター    中部 昇
企画管理室       橋詰 史則
 

抄 録:

伝統工芸品を始めとして工業製品でも,質感が外観上重要な位置を占める製品の企画・設計から製作において,質感の測定や制御がうまく定量的に行えないため,官能的あるいは印象的に取り扱わざるを得ず様々な障害が発生している。例えば,工程間やメーカーユーザー間の意思疎通が十分できなかったり品質の安定性を定量的に計ることができなかったりということがある。
機構部品の設計・製造において3 次元形状の寸法や強度などの共通尺度が必要なように,質感部品の設計・製造においては質感を表現する共通尺度が本来は必要である。従来は客観的な共通尺度が無いままに主観尺度のみに頼ってきたことによりコミュニケーションの齟齬が発生したり,計測・制御が属人的・官能的になるという状況に陥っていたと考えられる。従って客観的な共通尺度やデジタルデータによる質感管理体制(Texture Management System)の構築を志向し,当面の課題としてそのための質感尺度の計測技術,表現シミュレーション技術の開発を目指している。当該技術の運用によるメリットは以下のとおりである。
・ 定量的な客観尺度やコンピュータシミュレーションした精細なデジタル画像によりコミュニケーションギャップが減少する。
・ 実体の数値管理が可能になり,計算機シミュレーションとの対比が可能になる。
・ 制御条件と測定データの関連付けにより品質管理を自動化できる。
・ 生成したデジタルデータを企画・開発・製造・品質管理・販売の部門間に跨って利用できる。
一方,デメリットは以下のとおりである。
・ 客観評価のための測定器の導入が必要。
・ 既存のワークフローと異なるために導入や運用に際して心理的障壁が伴う。
工技総研でこれまでに導入した設備(多角度分光測色計とリアルタイムレンダリングシステム(高速で写実的なCG システム)により,質感測定と質感表示について一部実現のめどが立ったがまだ実現しなければならない課題が多いため2 か年計画で研究開発を行うこととした。
 

緒 言:


 

資 料:

21_H24報告書(ノート12).pdf(約301.23 Kバイト)