研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.27
 

報告書年度:

1998
 

研究種別:

戦略技術開発研究
 

テーマ名:

糸状素材のマイクロハンドリング機構の研究(第1報)
 

副 題:

柄組引通し機械の開発
 

担当者:

荒木 弘(研究開発センター)
家坂 邦直(〃)
長谷川 直樹(〃)
白川 正登(〃)
上野 弘良(〃)
 

抄 録:

 形状が変化し微小で柔軟性のある糸状素材を1本1本確実に掴み、小さな孔を通し、所定の位置に運び置くためのマイクロハンドリング機構の研究を行い、織物生産の準備工程として人手に頼っている柄組み、引通し工程の自動機械を開発する。本報では、開発する柄組み引通し機械の概念、仕様等を述べ、いくつかの要素技術について進捗状況を報告する。
 

緒 言:

 県内繊維業界では輸入品や他県製品との差別化を図るため、素材の複合化技術、織物組織の複合化技術に傾注し、他の追随を許さない本県特有の製品としての棲み分けを行っている。しかし、その織物生産の準備工程にある柄組み・引通し作業を人手に頼っているために益々複雑・高度化するこの作業内容は、従業員の高齢化による能率低下、人に起因する品質低下及び後継者難の問題を抱え、早急なる機械化対応が求められている。なお、柄組み工程は他に全く例のない本県の特徴であり、また引通し工程の自動機械は市場にあるが本県の複合素材には使用できないものとなっている。 
 そこで、本研究ではこれらの問題を解決するため糸状素材を確実に掴むマイクロハンドリング機構の研究を行い、本県特有技術に対応した柄組み引通し機械を開発する。ここで培われる独自技術を県内に広く移転・普及することにより、繊維業界はファッション性の高い製品の創出が可能となり、一般機械業界は繊維機械分野への進出とマイクロマシン技術の波及分野における新産業の創出が期待できる。
 本報では開発機械の概要とその要素技術に関する進捗状況を報告する。
 

資 料: