研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.26
 

報告書年度:

1997
 

研究種別:

実用技術研究
 

テーマ名:

NCルーターを使った最適切削条件の把握
 

副 題:

NCルータによる木材の切削加工
 

担当者:

針谷 勲(加茂センター)
田宮 宏一(〃)
柳 和彦(〃)
小島 学(〃)
 

抄 録:

 当センター所有のNCルータを使って、木材切削面の性状が高くなる加工条件を見つけだすことを目的として本研究を行った。工具にはビット径10mmのストレートビットを、被削材にはスギ、比較材として、また摩耗した刃先状態を得るために化学樹脂材を用いた。送材速度(V)と工具材質を変えて加工した場合の切削抵抗(電圧値)の変動及び切削面粗さ(Ra)を測定し、工具摩耗状態をSEMで観察した。スギ切削においては、
V=1,000(mm/min)での加工面粗さが最も小さいが、刃先の摩耗が進むにつれ、切削面に対して垂直な面の毛羽立ちが目立った。Vが増すと刃先の摩耗に伴う毛羽立ちは少なくなるが、表面が粗くなり、欠けが生じた。化学樹脂木材の切削では、送材速度による粗さの差は生じなかった。実際に、実験において良好であった条件を用い、3次元形状モデルを作成した。
 

緒 言:

 木材でもプレカット材をはじめ、曲面を有する3次元形状の製品が多くなっている。また、省力化の意味もあり、NC加工機への依存度が高まっている。
 木材をある形状を得るため切削した場合、塗装前に加工面の研磨を十分に行わないと、塗料の密着不良による塗膜のはがれが生じ、クレームとなる。しかし、研磨時の作業環境は、細かい粉塵が発生するなどで余り良くない。そこで、加工後の切削面性上を高めるための条件と工具寿命を見つけだすことは、省力化だけでなく作業環境の向上にもつながる重要な課題である。
 今回は、異なる送材速度や工具材質で加工を行い、切削長が伸びるにつれ切削抵抗と加工面がどのように変化するかを調べた。
 また、3次元CAD/CAMシステムにより、カメラボディーモデルと調べた加工条件を使ったNCデータを作成し、実際に削り出しを行った。
 

資 料: