研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.24
 

報告書年度:

1995
 

研究種別:

実用技術研究
 

テーマ名:

アルミニウム合金等の温間絞り加工法に関する研究
 

副 題:

高張力鋼の温間絞り加工
 

担当者:

渡部 豈臣(機械電子研究室 金属科)
坂井 修(〃)
山崎 栄一(〃)
三村 和弘(〃) 
 

抄 録:

 TRIP型(変態誘起塑性:Transformation Induced Prasticity)の高張力鋼(780MPa級)に関して温間絞り加工を行い、各成形温度における・限界絞り比・板厚変化・成形後の強度変化について調べた。その結果、温間絞り加工は高張力鋼に対しても有効であり、成形後の強度低下を招くことなく成形性向上が可能であることがわかった。
 

緒 言:

 高張力鋼は、自動車の燃費低減のための軽量化および安全性向上を目的として開発が進められてきた。最近では、地球環境に関する関心の高まりから軽量化をさらに進める材料として再び注目されている。しかし、一般的に強度が高くなるに伴い、プレス成形性が劣化する。この問題を解決するため、TRIP現象を利用した高い延性を有する高強度鋼も開発されている。
 一方、絞り加工において、冷却・加熱を利用した温間絞り加工は成形性を飛躍的に向上させる加工法として浸透し始めている。中でも、SUS304における効果は大きく、その変形機構が類似するTRIP型高張力鋼(残留γ型高張力鋼)へ対応した場合にも成形性向上が期待できる。 
 そこで、たくさんの高張力鋼(表1)のうち、TRIP型高張力鋼を用いて引張り試験における温度特性を調べ、それをもとに温間絞りを行い、絞り成形性向上を試みたので報告する。
 

資 料: