研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.24
 

報告書年度:

1995
 

研究種別:

実用技術研究
 

テーマ名:

Si3N4の硝酸溶液中における腐食挙動について
 

副 題:

低膨張セラミックス材料の合成および応用に関する研究
 

担当者:

土田 知宏(応用技術研究室)
伊関 陽一郎(〃)
大平 剛(化学・繊維研究室)
小林 豊(〃)
 

抄 録:

 焼結助剤にマグネシア−セリアを使用した窒化ケイ素セラミックスの沸騰硝酸溶液中における腐食挙動について検討した。腐食条件は13.4Nの濃度範囲で、浸漬時間は約200時間で行った。その結果、硝酸濃度が薄くなるほど重量減少が増大し、それに対応して曲げ強度や硬さは低下した。SEM観察、EPMA測定および溶出成分分析から粒子境界のガラス相が選択的に腐食されていることが分かった。
 

緒 言:

 窒化ケイ素セラミックスは高温強度や耐熱衝動性が優れているため、ボイラーや産業用部品などへ積極的に利用が進められている。一方、最近過酷な環境で使用されることが多く、例えば化学装置のポンプ、バルブ、メカニカルシールなどの耐薬品性が問題となっている。セラミックスの利用促進を図るには、環境による材質劣化をあらかじめ把握する必要がある。
 窒化ケイ素の耐食に関する研究は、吉村らによるアルミナ−イットリア系助剤による焼結体の耐硝酸特性に関する研究は見当たらない。
 そこで、本研究では、沸騰硝酸溶液中におけるマグネシア−セリア系助剤の窒化ケイ素の腐食挙動に関して、硝酸濃度の影響と腐食の機構を検討した。
 

資 料: