研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.31
 

報告書年度:

2002
 

研究種別:

実用研究
 

テーマ名:

複合材料の疲労試験評価に関する研究
 

副 題:


 

担当者:

浦井 和彦(上越技術支援センター)
石井 啓貴(〃)
 

抄 録:

信頼性と高品質を備えた製品を開発する上で、その製品の品質や性能を評価するための試験方法や評価・基準・規格が必要になる。現在、ウインタースポーツのひとつに、複合材料を構成材とした製品、スノーボードがある。このスノーボードに関するこれらの試験・規格としてISO/DIS10958等があるが、しかし、その内容は金具、ブーツに関する規格であり、スノーボード本体の強度性能や疲労性能などの品質と信頼性に関する項目は含まれない。
 本研究は、複合材料製品であるスノーボードについて、その疲労特性を検討するための試験方法と製品本体の疲労特性を評価するために、旧JIS S 7019(アルペンスキー試験方法)を参考に、スノーボード用ねじり強度試験機を用いて、曲げ疲労試験やねじり疲労試験を実施した。
 

緒 言:

スノーボードは、1980年代にアメリカから伝わったウインタースポーツであるが、日本での本格的な流行は、1990年代後半からである。現在、若者を中心に、スキーを凌ぐ冬のスポーツとなった。
 上越技術支援センターには、この複合材料製品であるスノーボードについて、県内外の製造メーカー、輸入代理店、商社などから依頼試験や技術相談がある。
 現在、スノーボードの製品、品質性能に関する試験方法、規格としてISOがあります。しかし、その内容は、金具(ビンディング)の取り付けエリアやブーツ、ブーツプレートに関するもので、スノーボード本体の強度や特性を評価する試験方法ではない。このため、当センターでは、スノーボードの強度試験・相談に対応するために、独自の試験
方法を第25回国際スキー科学技術研究会(1992)に発表した。その後、試験項目の追加や訂正を重ね、現在の方法になった。
 当センターの「スノーボード試験方法」は、ボード本体の曲げ弾性や破壊強度、ねじり弾性等の強度的性能を測定する項目と温度等の環境変化に伴うボード本体の形状変化や滑走面の状態変化を調べる計測的な検査項目から構成されている。しかし、スキーの試験規格(旧JIS S7019)に比べると、その内容は不十分である。
 そこで本研究は、スノーボードの疲労特性の把握とその試験方法の確立を目的に、スキーを用い、JIS S 7019に準拠し、試験回数条件を10倍の20万回で曲げ疲労試験を行い、疲労特性を把握した。次に、スノーボード用ねじり強度試験機によるスキーの曲げ疲労試験を行い、疲労特性を把握した。その結果を参考に、スノーボード用ねじり試験機によるスノーボードの疲労試験(曲げ疲労、ねじり疲労)を実施したので、ここに報告する。
 

資 料:

実用8−複合材料.PDF(約102.26 Kバイト)