研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.28
 

報告書年度:

1999
 

研究種別:

提案公募型技術開発研究
 

テーマ名:

雪国における北窓昼光の出現色温度調査に基づく比色作業の照明環境の構築
 

副 題:


 

担当者:

小林 和久(長岡工業高等専門学校 電気工学科)
村山 峰夫(吉沢織物株式会社)
 

抄 録:

手作業やコンピュータグラフィックスを用いた配色デザインの色と工程を通して得られる製品への再現色との知覚レベルでの見えの一致は様々な物理的、心理的要因が複雑に関わり大変難しい問題である。とりわけ、これら色作業現場における環境光の心理物理的様相は色の見えの一致に大きな影響を及ぼす。本報告は雪国における自然環境光の実態調査を基に製品の色彩管理に最適な照明環境光を求めた。その結果、色作業に取り入れられている自然光(北窓昼光)の色温度は概ね6000Kから7000K(雲天時に相当)に多く出現すること、5500K以下の色温度の出現は皆無であることを明らかにした。その上で、自然昼光の特性に近い人工明光を調査するとともに、コンピュータグラフィックスを用いる場合、周囲環境光およびモニター白色点の設定を同一色温度にすることが色彩管理にとって重要な要因であることを明らかにした。
 

緒 言:

新潟県には十日町市、見附市、五泉市など染色、織物業界が比較的多く、電子画像、情報ネットワークの急速な発展普及とともに色彩デザイン及びデザインから製品までの色彩情報伝達を、これら情報デバイス、ネットワークを利用することが多くなってきた。しかしながら、色を扱う業界において、手作業による配色デザイン及びコンピュータグラフィクス(CG)を用いた配色デザインの色と、その仕様に従って作られた製品の「色の見え」の一致は大変難しく、現状では色評価の熟練者の経験的色補正が行われている。色の不一致の要因は大きく分けて、デバイスの色再現性の問題、異なるデバイス間の色域の違い、色表示における見えのモードの違い、及び色作業環境光の不一致などが考えられる。とりわけ、手作業やCGによる配色デザイン及び製品と色評価における環境光の様相と最適な人工照明光についての調査検討は今後電子デバイスやネットワークを構築する上で極めて重要である。本研究は色評価作業現場で多く利用されている北空(北窓)昼光の実態とその出現色温度を測定し、雪国における昼光の実態を調査するとともに、調査に基づいた人工照明灯の利用方法および必要な環境照明要因を検討する。
 

資 料: