研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.32
 

報告書年度:

2003
 

研究種別:

共同研究
 

テーマ名:

活性白土製造後の廃酸の利用に関する研究(第2報)
 

副 題:

硫化水素等、有害物質除去剤への展開
 

担当者:

鈴木 一彦(水澤化学工業株式会社)
岡林 誠治(〃)
溝口 保夫(〃)
渡辺 博文(〃)
渡邉 健次郎(研究開発センター)
久保田 順一(〃)
内山 雅彦(〃)
山田 昭博(〃)
 

抄 録:

活性白土製造工程より発生する酸廃棄物(廃酸)の有効利用を目的として、金属分を含む廃酸を中和・凝集沈殿処理などを行い調製された水和含鉄アルミニウム(アルフェマイト)による硫化水素の吸着に関する研究を行った。昨年度の研究では、アルフェマイトによる硫化水素吸着機構の解明と吸着性能の評価を行い、その吸着性能は市販吸着剤よりも優れたものであることを明らかにした。しかしながら酸素の無い条件では吸着性能が著しく低下したため、本年度は無酸素条件下における吸着性能の向上について第三元素の添加による検討を加えた。また、硫化水素吸着後の吸着剤の処理方法に関しても検討を行い、硫化水素吸着後の酸への再溶解による再処理方法に関して目処が立った。
 

緒 言:


 水澤化学工業(株)では新潟県北部より産出する酸性白土を原料にして活性白土を製造している。その製造工程より発生する酸廃棄物(廃酸)を有効利用するため、廃酸を中和・凝集沈殿処理などを行い調製された水和含鉄アルミニウム(以後アルフェマイトと略す)の、各種吸着剤への展開の可能性を検討した。昨年度の研究ではアルフェマイトの硫化水素等有害物質除去材への適用について検討を行った。その結果、アルフェマイトによる硫化水素吸着反応は硫化水素を固体状の硫黄にまで変換するとともに、酸素のある条件では市販の吸着剤よりも優れた吸着性能を有していた。(1)しかしながら無酸素条件下では著しくその吸着性能を低下させることから、アルフェマイトに第三物質を添加することにより、アルフェマイト中の酸素放出を期待して、無酸素条件下における硫化水素吸着性能の向上を試みた。また、各種吸着剤に於いては使用後の処理方法が問題となっているため、使用済みアルフェマイトの再生方法についても検討を行った。
 さらに、硫化水素のみでなく、硫化水素を含む複合臭気の除去に対する要望が多く、硫化水素を含む複合臭気に対応できる横型多段式吸着装置も作製した。
 

資 料:

共同2−活性白土.pdf(約104.09 Kバイト)