研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.26
 

報告書年度:

1997
 

研究種別:

実用技術研究
 

テーマ名:

セルロース及び高分子系産業廃棄物の高度活用技術
 

副 題:


 

担当者:

笠原 勝次(素材応用技術支援センター)
渡辺 謙一(〃)
明歩谷 英樹(〃)
 

抄 録:

 現在、社会問題となっているセルロースおよび石油原料加工品の廃棄物の有効利用技術として廃棄物を有用な化合物に変換するための技術開発の事前研究として、文献情報の収集、および生分解処理にともなう条件設定、分解性評価などの技術に関するデータの蓄積を図った。
 

緒 言:

 現在、高分子系産業廃棄物の処理は社会問題となっており、その解決が急がれている。高分子系産業廃棄物の処理方法には大きく2つの方法がある。ひとつは埋め立て処分などのリサイクルを考慮しない方法である。これは、コスト的技術的に問題はないが、省資源や環境保護といった点で社会問題となっている。もうひとつはリサイクルを指向した方法であり、これはさらに3つの方法に分類される。1番目に、現在技術的コスト的に有利なサーマルリサイクル(直接燃焼、エネルギー回収)の方法が挙げられる。これは、現在日本では主流となっているが、欧米では焼却に対しては、有害物の発生や煤煙などの問題から敬遠されている。2番目に、マテリアルリサイクル(再利用、再生利用)が挙げられるが、これはバージン材料に対して素材純度の低下、再生時の熱などによる劣化などの問題があり、回収にかかるコストも大きなネックとなっている。3番目に材料を燃料や石油化学原料に変換するケミカルリサイクルが挙げられる。これは、何回でも資源として再生できるため長期的には地球環境保全の面で優れている方法といえる。ただし、この方法は現在、技術的にもコスト的にも不利であり、普及するには製品にかなりの経済的なアドバンテージが必要である。
 そこで、本研究では高分子系産業廃棄物から経済的に見て魅力的な製品をケミカルリサイクルで得る方法として、生物機能的な変換技術に着目し、その可能性を検討することとした。まず手始めにセルロース系材料からのエタノールの製造に関する実験を行った。
 また、文献等から現在各企業および研究機関で実施されている生分解等の研究および化学的ケミカルリサイクルの実情について調査を行った。
 

資 料: