研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.37
 

報告書年度:

2008
 

研究種別:

競争型受託研究
 

テーマ名:

ステンレス鋼の温間再絞り加工
 

副 題:


 

担当者:

田村 信 (研究開発センター  )
杉井 伸吾(   〃      )
相田 収平(下越技術支援センター)
片山 聡 (中越技術支援センター)
 

抄 録:

 温間深絞り加工法はステンレス鋼加工の基盤技術として知られている。本研究では温間加工法を再絞り工程に適用し,多段絞りにおける工程削減を目的に温間再絞りの研究を行った。その結果,通常の再絞り率80%に対して,55%という高い再絞り率を実現し,焼鈍工程を含めた3工程の工程削減効果を示すとともに,耐食性に影響する加工誘起マルテンサイト変態量を大幅に低減できることを示した。
 

緒 言:

 SUS304などオーステナイト系ステンレス鋼は引張強さの温度依存性が強く,0〜100℃の比較的扱いやすい温度範囲での変化が大きい。また,変形に伴い加工誘起マルテンサイト変態が発現するが,成形温度の上昇とともに加工誘起マルテンサイト変態量が減少し,とくに成形温度90℃ではほとんど変態を起こさない。オーステナイト系ステンレス鋼はこのような性質を生かした温間絞り加工法を用いることで成形限界が飛躍的に向上することが知られている。
 多段絞りにおいて第1絞りに温間絞り加工法を適用している事例は見られるが,第2絞り以降の再絞りではヒーターの配置や冷却方法が困難なため利用されていない。再絞りに温間絞り加工法を適用することにより,再絞り率向上による工程の削減および加工誘起マルテンサイト変態の抑制が期待できる。
 本研究では,温間再絞り用金型の試作および温間再絞りの成形条件が成形性に与える影響を検討した。
 

資 料:

ステンレス鋼の温間再絞り加工.pdf(約559.79 Kバイト)