研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.32
 

報告書年度:

2003
 

研究種別:

戦略技術開発研究
 

テーマ名:

逐次張出し成形機と成形法に関する研究
 

副 題:


 

担当者:

田中 興一(研究開発センター)
坂井 修(〃)
相田 収平(〃)
宮口 弘明(〃)
 

抄 録:

本研究では、逐次張出し成形の実用化を目的として、汎用NCフライス盤の活用による様々な形状の成形可能性を検討した。今年度は、実用化の第一歩として、半球殻や皿形状などの垂直壁を持つ形状をはじめとした各形状の成形実験を試みた結果、複数の成形工程を組み合わせること、および工具移動経路を検討することで板をより均一に張出すことができ、各種の成形が可能であることを確認した。
 

緒 言:

国内の製造業を取り巻く環境は、多品種・少量化と製品サイクルの短期化が急速に進んでいるとともに、試作用成形品や一品注文生産の要求も高い。このため、型を必要としないフレキシブルな板成形技術である逐次張出し成形法は、金型のすべて、または一部が不要となるために注目され、様々な研究が行われており1)〜3)、県内でも約10年程前に、県央地域地場産業振興センターにおいて、成形と逐次成形機の試作が試みられている4)。
しかしながら、この成形法は未だ広く実用化されていない状況にある。その理由として
(1)以前はコンピュータの性能やソフトウェアの機能や価格などの点から3次元CAD/CAMが広く普及してはいなかった。
(2)この成形法は張出し後の板厚がその形状の傾き角に依存するために垂直壁を有する形状の成形が難しい。
(3)成形機の開発が進み、市販されているが、逐次張出し成形専用機であり、かつ高価である。
などの問題が挙げられる。
上記(1)については、ここ数年のコンピュータ関連のハードウェア、ソフトウェアの進歩や、3次元CAD/CAMが広く普及してきたことなどで解決されつつある。
本研究では、これらの問題を解決し、逐次張出し成形の実用化にはずみをつけることを目的として、汎用NCフライス盤を活用することで、様々な加工用途への対応が可能となるフォーミングセンタの提案を行う。さらに成形が困難である垂直壁を持つ形状の成形方法等について実験的に検討するとともに、板厚変化や形状精度について考察を行うことで、様々な形状の成形可能性を検討した結果について報告する。
 

資 料:

戦略4−逐次張出成形.pdf(約566.90 Kバイト)