研 究 報 告 書

報告書名:

工業技術研究報告書
 

報告書番号:

No.36
 

報告書年度:

2007
 

研究種別:

実用研究
 

テーマ名:

抽出IR法による樹脂中微量成分検出方法の確立
 

副 題:


 

担当者:

永井 直人(下越技術支援センター)
五十嵐 晃(    〃     )
林 成実 (    〃     )
 

抄 録:

 工業製品のトラブルの中には樹脂およびその周辺材料の微量成分が原因となるものがある。しかし,これまでの分析法では微量成分検出能と化学構造解析能とがトレードオフになっており,これらの微量成分の化学構造の推定が困難であった。本研究では化学分析能にすぐれた赤外分光顕微システムと抽出法を組み合わせることによって工業製品中の微量成分を検出・同定する検討を行った。抽出溶媒の種類や温度などを変化させた前処理で多様な微量成分分析が簡便に行える可能性が示された。
 

緒 言:

 樹脂の変色や溶剤等によるクラック発生(いわゆるソルベントクラック)は工業製品において多発するトラブルのひとつである。これらは樹脂中に存在する添加剤の変質や外部からのオイルや微量成分の混入によって引き起こされることが多いが,その原因究明は一般には容易ではない。クロマトや質量分析を使った手法は微量成分検出に向いているが,溶解する必要があること,また実際にデータが得られた場合でも質量数などから原因物質を同定するのは多くの労力を要し,さらに分子量が大きい物質ではその解析が困難になるなどの問題点がある。一方,赤外分光法(IR)は従来から簡便に物質同定が行えることから,広くトラブル解析に用いられている手法であるが微量添加剤成分を検出するだけの感度がなかった。そこで,抽出法を工夫し,微量成分でも分析が可能な顕微赤外分光法と組み合わせることによって樹脂変色や割れ原因究明の分析手法を確立するための基礎検討を行った。本技術が確立されることによって県内企業への分析支援の充実を図ることができる。
 

資 料:

抽出IR法による樹脂中微量成分検出方法の確立.pdf(約206.95 Kバイト)